1枚物の地図です（発行元記載なし）。
現在は川崎市に編入された神奈川県橘樹郡中原町の地図で水道管設置箇所が掲載されています。
当時の中原町区域は一部地域を除いて現在の中原区地域に相当しています。
拡げたサイズは縦45.9cm×横54.6cm、折り畳んだサイズは縦17.5cm×横11.6cmあります。
縮尺は12,000分の1です。
小さく折り畳める折り目がみられることから、職務の上で携行されたものか刊行物の付図かも知れません。
現在のJR南武線は国有化前の南武鉄道として掲載されています。
廃止された旧武蔵小杉駅及び改称されて現在の武蔵小杉駅となったグラウンド前駅もみられます。
また、現在の東急東横線である東京横浜電鉄側の武蔵小杉駅は未開業となっています。
このほか、中原街道の丸子橋はまだ架橋されておらず、その下流には渡船がみられます。
発行年度の記載はありませんが掲載内容から昭和4年から8年頃に発行されたものと思われます。
略図的に描かれた地図で詳細度は高くありませんが当時の様子がわかるとても興味深い資料です。

【商品の状態】
折り畳み部分に破れや穴、すれがみられます。
全体的に折れや焼け、しわ、汚れ、破れ、めくれ、書き込み、すれなどが多くみられ、かなりへたっています。
裏面の白紙部分の焼けも目立ちます。
上記内容のように傷みやへたりが多くみられ、美品ではありません。
資料性を重視される方にご入札いただきたいと思います。

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