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福岡一文字（ふくおかいちもんじ）は、鎌倉時代の初期に興った備前国の日本刀刀工の一派で、五箇伝のうち備前伝に属する刀工群です。
名刀が非常に多く、刀剣として備前長船派の次に、福岡一文字一派が国宝に最多指定されています。
刀剣の価値を損なう刃切れ、鍛え割れ、ふくれ、しなえ等がありましたら必ず明記します。
差し裏ハバキ元より20センチ付近の鎬に鍔競り合いの誉れ傷があります。居合に使っていたようで、全体に古研ぎですが、刃は立っています。完璧な刀剣をお求めの方はご遠慮願います。 古研ぎですが、研ぎ上げれば見事な丁子刃紋が甦るでしょう。是非研ぎをお勧めします。
鎬地が白く見えているのはライトによるハレーションです。
詳細画像で八枚程度ぼやけて見えるのは、刃紋の働きや沸や金筋を強調した撮り方をしています。
詳細画像は差し表から撮っています。
刀身の真偽については現在の保存刀剣審査などが付随していないものは保証出来るものではありませんが、作風からも真贋は明らかでしょう。研ぎ上げれば保存刀剣は余裕で、さらには特別保存や重要刀剣も狙える一振りです。
登録証は確認済みです。
時代拵えの柄は革巻き、頭と縁と目貫は一作物の梵字、鍔は鉄地丸形無地、鞘は鯉口から四寸程度一分刻み、鞘はややアタリ・剥げのある黒野呂仕立て。
逆さにしても刀身が抜け落ちる事はありませんが、逆に完全にハバキ元までは収まりません（こうした御刀は多いです）。
地肌や刃紋の出来から福岡一文字と見ていますが、あくまでも私の所見ですのでご容赦願います。
互の目乱刃に小沸に砂流し掛り金筋が幾重にも走り、一文字の特徴が表れています。
一文字は吉井川の東岸にある福岡の地で起こったのが由来とされ、
後鳥羽院番鍛冶を務めたとされる古備前派則宗が福岡一文字派の祖とされています。
鎌倉時代末期頃には吉岡一文字が福岡の北方の吉岡の地で興し、
岩戸、正中一文字他にも一文字を名乗る一派がありますが、
通常一文字と呼ぶ場合は福岡一文字か吉岡一文字を指します。
華やかな匂い出来丁子乱れの刃紋が特色で古来より珍重され国宝に指定されているものが多く存在します。
是非研ぎに出しお手持ちの一振りに加えて下さい。

【種 別】 刀 登録 和歌山県 27534号 平成21年9月3日交付
【刃 長】 70.2cm 【反 り】 1.3cm
【目釘穴】 1個
【元 幅】 31.3mm 【元 重】 7.6mm
【先 幅】 20.1mm 【先 重】 4.3mm
【銘 文】 無銘。
【ハバキ】 赤銅化粧ハバキ。
【拵 え】 約 全長： 102.0cm、 柄長約： 25.0cm

重さ：鞘を払って約1040グラム。
刀身のみの重量約690グラムです。

【体 配】 鎬造り、庵棟、身幅、重ね共に尋常。
【地 肌】 杢目肌よく練れて美しく詰み、、地沸微塵に厚く付き細かな地景入る。
【刃 紋】 互の目乱刃に、小沸に砂流し掛り、金筋走り、匂口締まり刃明るく冴える。
【帽 子】 金筋走りやや掃き掛け小丸に返る。
【中 茎】 うぶ。(約21.0センチ)(目釘穴位置 刃区より約6.5センチ)

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